Trans Northern Alps Day 4 終らざる夏の風に
早月尾根2200mの下りを飛ぶように下り、降り立った
車道を少し歩き、キャンプ場の水場で汗を洗い流しながら体を冷やした。
濡れた体を乾かしながら、見上げると剱の峰に雲が踊る。
熱い夏の風が、いつまでも馬場島の白樺の木々を揺らしていた。
君は、このブログは見ることはないだろうが、こ
あの後、無事、青森の三沢まで14時間の道のりを走破で
思えば、人との出会いの山旅でもあった。
この山旅最後の名峰を、この日はじっくり堪能しながら越
数年に一度のコバイケイソウの当たり年に、初めて遭遇し
一生に一度かもしれない。
最後にもう一度、しっかり目に焼き付けておけ。
そう言われたような気がした。
山々がモルゲンロートに染まってゆく。
雲さえも無い。
剱岳山頂。
ついに最終ピークに到達す。
笑いが止まらない。
過ぎて来た山々を一望し、畏敬の念を送る。
槍から始めて剱。
いくつのピークを越えて来たのだろう。
いくつのピークを越えて来たのだろう。
その向こうに、遠く、日本海が霞んでいた。
傍らに、マツムシソウが風に揺れる。
雪渓がやけに眩しかった。
標高約2200m。
まだ、標高差としては1/3下りて来ただけ。
小休止のつもりが、登り途中のトレイルランナーと話が弾
そして、ここからは約1500mもの樹林帯の単調な下り
既にズタズタになってしまった、スポルティバのソール。
果たして、馬場島までもつのか?
果たして、馬場島までもつのか?
この日も数名のランナーと擦れ違った。
生半可なランナーでは、登りはともかく、下りでさえ走り
馬場島からこの尾根を越えて、剱御前小屋で食事をし、元
by hoshigarasu7 | 2013-08-24 13:51 | trans mt. running