大峰早駆 3DAYS SOLO ON SIGHT TRY ⑤ day3 望郷



南奥駆のトレイルでは、誰一人会わなかった。
3日目。


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行仙ノ宿〜笠捨山〜地蔵岳〜玉置山〜玉置神社〜大森山〜五大尊岳〜大黒天神岳〜七越峰〜熊野川〜熊野本宮


本当に美しい夜明けだった。
それが、もっともタフな一日の始まりでもあった。


一番長い日。
そこには、延々と大小のピーク越えが続いていた。
再び、梅雨が明けたかのような炎天に、熱中症の不安も浮上してきた。
玉置山を過ぎても、修験の道は、最後まで隙を見せなかった。
小ピークを越えたかと思うと、壁の様に聳え立つ大ピークが待っていた。
その繰り返しが、永遠に続くと思われ、何度も泣きが入った。
しかし、行くしかない所まで来てしまっている。
足底が痛い、いや、気のせいだ。
膝が痛い、いや、気のせいだ。
肩が痛い、いや、気のせいだ。
頭がふらつく。
やばいのか。
物理的にリタイヤは無い。
自分で帰るしかなかった。
雨が降り始めた。
救いの雨か。
高温の身体を一気に冷やしてくれた。
ピーク越えは、最後の最後まで続いたが、少しだけ楽になった。

たどり着いた先に誰が待ってるわけでもなかった。
完走証が有るわけでもなかった。
3日でここを抜けた事は早いとは思わない。

ただ有るのは、熊野川の冷たい流れと、応援してくれた友達への感謝と、やり切った誇りと。

20年以上前から思い。

熱いものが込み上げた。

雨が止みかけていた。











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by hoshigarasu7 | 2014-10-02 17:59 | trans mt. running | Comments(0)