Hunger Knockerz Begining   ~遥か100マイルの果てに~

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赤。

女性。少しずつ近付いてくる。

紺碧の空。輝く新緑。湖面を渡る緩やかな風。

彼女が、赤い布を振っている。

私も同じ赤い布を取り出し高く掲げた。

まるで、久し振りに会えた古い友人のように、お互いに笑いがこぼれる。

知っている顔。誰だろう。

ハイタッチをして、並んでゴールへ向かう。

なんだか、ふたりともゲラゲラと笑いが止まらない。

少しの間だが、たくさんおしゃべりした気がする。

何の話しをしただろうか。

やがて、ウィニングロードが見えて来ると、彼女はまた来た方へ引き返す。

離れ際、もう一度手を取ってきた。

おめでとうございます。

ありがとうございます。

笑顔が遠ざかる。

キラキラと輝く笑顔が素敵な女性だった。

そうか。

三好礼子さんだ。


まっちゃんと太郎がいる。

まっちゃんが私の手を取り、そして太郎を背負わせた。

そのまま、ウィニングロードをゆっくり進む。

両サイドにたくさんの人たちがフィニッシャーの祝福のために出迎えに来てくれている。

見知らぬ人たちが、手を出してくる。

それに応えるために蛇行してタッチしながら進む。

いた。河原さん。歩み寄って固い握手。

言葉は何も要らない。熱いものが込み上げてきた。

耐えた。


再びゴールへ向かう。

反対サイドに安保君。

握手をして、ゴールゲートへ。


二日前に後にしたゲートをくぐる。

帰ってきたな.....

六花さんと抱き合う。

そして、仲間が集まってくる。

もう、何が何だか分からなくなってきた。

もみくしゃにされている。

富士はどこだ。

顔を上げてさがしてみる。

旅の道中ずっと見ていた気がする。

今は見えない。

旅が終わったからか。

ふと気付くと、 なんて遠くまで来たんだろう… いつの間にこんな所まで来たのだろう… 走り始めて3年。

富士山の映る湖の畔に居る自分が不思議に思えた。


ここからだ。

面白くなるぞ。

俺の人生、ここから面白くなる。


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by hoshigarasu7 | 2013-04-29 20:13 | trailrunning race | Comments(0)