果無山脈 Day 2

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19時半頃には眠気が襲ってきて、20時頃には一旦寝入ったが、夜半にゴーゴーという嵐のような風の音で目が覚めた。
うつらうつらしながら、眠りかけたら更に山鳴りのような凄まじい風の音に、ハッと目が覚まされる。
隙間風も吹き込み寒いというのもあるが、それ以上にうるさい。

確かに寒いが、例の新型KLYMITのおかげで、かなり凌げた感はある。
これを二枚使って身体に巻いて寝ると、相当快適だろうなと思った。
そうこうしているうちに、いつしか眠りに落ちたようだ。

次に目が覚めてのは3時前で、そこそこ眠れた感があったので起きる事にし、コーヒーを入れた。
ブナノ平ビバーク地1121m、ちょうど6時に日が昇った。



ブナノ平〜石地力山〜果無山〜果無峠〜八木尾〜熊野本宮大社















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by hoshigarasu7 | 2016-03-30 22:38 | trans mt. running | Comments(0)

果無山脈 Day 1

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紀伊田辺というところは非常に駐車場の便が悪いところで、どう探しても『一時間100円』みたいな感じのところしか無く、2日間マイカーを預けるとなると、大阪市内のコインパーキングより高くなる。
なので、明日路線バスで向かう龍神方面のバス停のある、芳養という隣町(漁村?)の港にあるだだっ広い空き地に停めさせていただいた。

朝一のバスで龍神温泉の少し手前にある、『西』というところに着いたのが8時過ぎ。
そこから、地元のコミュニティバスを乗り継ぎ、登山口の小森集落の入り口『ヤマセミ温泉』に入るのだが、12時頃と17時頃の便しかない。
それではあまりにも入山が遅くなるので、そこからは歩いて行く事にした。
ググってみると約14kmのロード。
ザックの重量もあり、故障再発の不安もあるので、2時間以内にヤマセミの郷に着けばいいかなと。
実際、小走りも交えて2時間少々で着いたが、さらに小森集落の登山口からスタートするまでには、なんやかんやで30分はかかった。
特に是非とも行きたいわけではなかった場所だが、昔から気になっていて、何が気になっていたかというと、ここを知っている人、登ってみたい人、登ったことのある人の大半がそうだと思うのだが、『はてなし』というネーミング。
なかなか想像力を掻き立てる響きだ。
しかし、実際には南紀という山域であるという事や、この辺りの地図を見て紐解いてみると、山好きならばここの雰囲気はなんとなく想像に難くないだろう。



西(龍神行政局)~ヤマセミ温泉~小森集落(登山口)~和田の森~安堵山~黒尾山~冷水山~カヤノダン~公門谷の頭~筑前タワ~ミョウガタワ~ブナノ平















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by hoshigarasu7 | 2016-03-29 19:42 | trans mt. running | Comments(0)

大峰早駆 3DAYS SOLO ON SIGHT TRY ⑤ day3 望郷



南奥駆のトレイルでは、誰一人会わなかった。
3日目。


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行仙ノ宿〜笠捨山〜地蔵岳〜玉置山〜玉置神社〜大森山〜五大尊岳〜大黒天神岳〜七越峰〜熊野川〜熊野本宮


本当に美しい夜明けだった。
それが、もっともタフな一日の始まりでもあった。


一番長い日。
そこには、延々と大小のピーク越えが続いていた。
再び、梅雨が明けたかのような炎天に、熱中症の不安も浮上してきた。
玉置山を過ぎても、修験の道は、最後まで隙を見せなかった。
小ピークを越えたかと思うと、壁の様に聳え立つ大ピークが待っていた。
その繰り返しが、永遠に続くと思われ、何度も泣きが入った。
しかし、行くしかない所まで来てしまっている。
足底が痛い、いや、気のせいだ。
膝が痛い、いや、気のせいだ。
肩が痛い、いや、気のせいだ。
頭がふらつく。
やばいのか。
物理的にリタイヤは無い。
自分で帰るしかなかった。
雨が降り始めた。
救いの雨か。
高温の身体を一気に冷やしてくれた。
ピーク越えは、最後の最後まで続いたが、少しだけ楽になった。

たどり着いた先に誰が待ってるわけでもなかった。
完走証が有るわけでもなかった。
3日でここを抜けた事は早いとは思わない。

ただ有るのは、熊野川の冷たい流れと、応援してくれた友達への感謝と、やり切った誇りと。

20年以上前から思い。

熱いものが込み上げた。

雨が止みかけていた。











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by hoshigarasu7 | 2014-10-02 17:59 | trans mt. running | Comments(0)

飯豊山2

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2日目は、いよいよ飯豊本山を踏む。
朝から、いま一つの天候で、ガスが巻いたり小雨がぱらついたりしていたが、しばらく回復してきて、午前中はそこそこのコンディションとなった。
御西小屋にザックをデポし、レインジャケットを腰に巻き、水を入れたボトルとカメラを持って(補給ジェル等はRacereadyのランパンのポケットへ常に収納してある)走って飯豊本山まで往復した。
途中、御西岳・駒形岳を越えて、コースタイム往復3時間強のところを、1時間強で往復できた。
続いて、御西小屋から本山とは反対方向の、飯豊最高峰大日岳も往復することにした。
こちらは、大半ガスが巻いていて、人も少なく、面白みに欠ける往復だった。
往復コースタイム3時間40分のところ、1時間半弱で走れた。

御西小屋で昼食を取り、午後からは再び梅花皮方面に戻り、頼母木小屋まで足を延ばしたかったが、時間的な問題と、この日はテン泊という事もあり、風当たりの少ない門内小屋までとした。
午後の2時過ぎから急激に天候が良くなり、みちくさが増えてきて、行程があまり進まなかった。


8/14 梅花皮小屋~梅花皮岳~烏帽子岳~天狗岳~御西小屋~飯豊本山~御西小屋~門内小屋













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by hoshigarasu7 | 2014-09-09 20:11 | trans mt. running | Comments(0)

大峰早駆 3DAYS SOLO ON SIGHT TRY ④ day2 ガルワ




2日目午後、太古の辻から南奥駆へ。

午後なると、夕立の気配におびやかされ、避難小屋へと急いだ。

雷鳴が遠のくと、再び夕闇迫る雨の中進んだ。

夜のとばりが下りると、再び目の前を、ヒメボタルが漂っていた。


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南奥駆へ、一歩踏み出す。

履き慣れた スポルティバ がボロボロになってきた。

この旅が限界だろう。


太古の辻~涅槃岳~持経ノ宿~平治ノ宿~行仙岳~行仙ノ宿











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by hoshigarasu7 | 2014-08-31 01:09 | trans mt. running | Comments(0)

大峰早駆 3DAYS SOLO ON SIGHT TRY ③ day2 星鴉


炎天の下をひとり、喘ぎながら進んだ。

2日目。

ファーストパッッキングとはいえ、3日分の荷物が肩に食い込む。

数少ない水場の確認が生命線となる。

太古の辻、ここが奥駆けのターニングポイントになる。
ここで、止めるか、先へ進むか。
ここから先は、エスケープするにも時間がかかる。
今回は偵察でも良い。
弱音の虫が囁いた。
しかし、何かに背中を押され、先へ進んでしまった。


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by hoshigarasu7 | 2014-08-28 17:39 | trans mt. running | Comments(0)

大峰早駆 3DAYS SOLO ON SIGHT TRY ② day1 動雲




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山上ヶ岳~阿弥陀ケ森~大普賢岳~行者環小屋~一ノ多和~弁天ノ森~弥山


鎖場を有する、アップダウンの強い大普賢岳の山域に差し掛かってきた昼前から、ぐんぐん温度が上昇してきた。
吉野出発時から違和感の有った足底に痛みが出始めた。
3日間の荷物が、肩に食い込みはじめ、肩も痛くなってきた。
行者還小屋を過ぎると、大気の乱れを感じる。雲が活発に動き始め、夕立の気配が漂ってくる。
弥山への登り。ハンガーノックと睡魔により、足が動かなくなってきた....












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by hoshigarasu7 | 2014-08-23 17:45 | trans mt. running | Comments(0)

大峰早駆 3DAYS SOLO ON SIGHT TRY ① day1 一鬼夜行



闇の中をひとり、淡々と進んだ。

初日。

この道を知っているわけでもなく、誘導も無く、サポートも無く、
誰と競いながら共に進むわけでも無く、エイドが有るわけでも無く、時折、ヒメボタルが幻想的に目の前を漂っていた。

そして、ただ前に進みながら払暁を待っていた.....





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2014年7月19日 午前0時30分。

漆黒のトレイルに向けて踏み出す。



タフな3日間がここから始まる。



吉野~金峯山~四寸岩山~二蔵宿小屋~五番関~洞辻茶屋~山上ヶ岳






















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by hoshigarasu7 | 2014-08-05 13:47 | trans mt. running | Comments(0)

Trans Northern Alps Day 4 終らざる夏の風に

早月尾根2200mの下りを飛ぶように下り、降り立った馬場島は、稜線のそれとは違う湿度を伴なう真夏の、むせ返る様な風がふいていた。

車道を少し歩き、キャンプ場の水場で汗を洗い流しながら体を冷やした。

濡れた体を乾かしながら、見上げると剱の峰に雲が踊る。

熱い夏の風が、いつまでも馬場島の白樺の木々を揺らしていた。


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追伸、馬場島から富山電鉄上市駅まで送ってくれた、アワムラ君、ありがとうございました。
君は、このブログは見ることはないだろうが、この場でもう一度お礼を言っておきたいと思う。
あの後、無事、青森の三沢まで14時間の道のりを走破できたのだろうか。

思えば、人との出会いの山旅でもあった。













  










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by hoshigarasu7 | 2013-08-24 13:51 | trans mt. running | Comments(0)