Trans Northern Alps Day 2 ①桃源郷の圏谷へ
この日は双六からスタートし三俣蓮華岳からは未踏のルート、黒部五郎岳方面へと入っていく。
今日も1日好天が期待できるので、黒部五郎のカールは楽しみだ。
どのような山の表情が見られるのだろうか。
美しい黒部五郎カールはShangri-La
山々がモルゲンロートに染まる。
朝の槍ヶ岳。
光が刻々と変化してゆく朝夕。
日常には無い、壮大なドラマが繰り広げられる。
双六岳の広々とした山頂部から日の出を見る。
今日の物語の始まり。
早朝から山岳カメラマンが日の出のシャッターチャンスをうかがっていた。
かつては、私も4×5の大型カメラをアルプスに持ち込んで、山岳写真に傾倒していた時期があった。
双六岳から三俣蓮華岳への稜線。雪渓が朝の光に輝いた。
20年ぶりの三俣蓮華岳山頂。
朝の槍穂連峰。越えて来た槍の肩からの、ここまでのプロフィールが一望できる。
中景に横たわるのが、北ア最奥の雲ノ平。ここをぐるっと回り込むように、今日は遠景の薬師岳を越えて行く。
こうやって眺めると、気が遠くなるようだ。
正面の谷が黒部川の源流。ここから黒部川の一滴が始まる。
これから向かう、黒部五郎の雄姿。
なだらかなスカイラインが、早く走って来い、と誘っているかのようだ。
見ての通りの黒部五郎小屋にて小休止。うっとしい頭だけ、失礼!
おやつを補給して、黒部五郎小屋を後にし、いよいよ桃源郷へ。
圏谷のすそ野に到達。
どこまで行っても、コバイケイソウの群落がある。
圏谷のお花畑はまだまだ続く。
そのコバイケイソウの雄姿。
カール中央部まで達した。
そして、この日のハイライトともいうべき、コバイケイソウの超大群落!
カールから山頂へ続く斜面の一面に咲き誇っていた。
画像には収まり切らない。
コバイケイソウの大斜面を登っていく。
桃源郷を上部から、過ぎてきた道のりを。
コバイケイソウの大斜面で2012TJARの石田賢生選手と酒田啓一郎選手に遭遇。
前日の午前0時、本番と同じ日本海からスタートして、今朝はスゴ乗越のテン場から今日中に上高地へ抜けるそうだ。
最終的に8/18 16:45、7日16時間45分でに静岡大浜海岸にゴールしたそうな。(石田選手Facebookより)
先を急いでいるようなのだが、少しだけ話をさせてもらった。
記念写真を撮り忘れたので、先を行く後姿を。
石田選手はネックになっていた、高度障害が今回は出なかったようで、無事完走で来て良かった。
来年の本番も頑張って!
by hoshigarasu7
| 2013-08-19 23:04
| trans mt. running